七五三は、お子さんの成長を祝う大切な伝統行事。成長を喜び、愛情を表現したい親御さんも多い一方で、和装か洋装か、はたまたどのようなスタイルがふさわしいのかなど、服装選びに悩む方も少なくありません。
そこで今回は、七五三の親の服装選びで押さえたいポイントと、おすすめのコーディネートを紹介します。成長を家族で祝福する素敵な機会に、お子さまと一緒に素敵な思い出を作るための参考にしてください。
親御さんも参加する七五三の基本
七五三とは、お子さんの成長を祝う伝統行事のことです。下表では、知っておきたい七五三の基本情報をまとめました。
項目 | 詳細 |
---|---|
年齢 | 女の子は3歳と7歳、男の子は5歳。数え年または満年齢どちらでも可。兄弟で一緒に行う調整も可能。 |
実施時期 | 伝統的には11月15日だが、最近では9月〜12月の秋に行う家庭が多い。 |
場所 | 主に神社での御祈祷やお参り。写真撮影や家族での食事会も一般的。計画は各家庭の都合に合わせる。 |
初穂料 | 神社での祈祷に納める謝礼。金額は神社によって異なり、5000円〜10000円が相場。御祈祷後に縁起物を受け取る場合は多めに納めることも。 |
なお、七五三では神社・お寺のどちらかに参拝します。この際、ご先祖様に参拝するならお寺を、神様へお祈りする際には神社を、または自らが足を運びたい場所を選ぶのが一般的です。
どちらに足を運ぶにしても、親御さんやお子さんにとって特別な日になることから、晴れ姿にふさわしい適切な装いを選ぶことが大切です。
七五三で親御さんが着る服は主に2種類

七五三で親御さんが着る服は、主に以下の2種類です。
- 和服/和装
- 洋服
和服/和装
七五三の和装は、家族それぞれの役割に応じて適切な装いがあります。
基本としては、母親は訪問着や色無地を選び、お子さんの性別に合わせて色柄を調整します。父親は羽織袴が基本ですが、家族の装いに合わせることも大切です。
そのほか、七五三の和装で押さえたい決まりごと・ルールと、ポイントを下表にまとめました。
項目 | ルール | ポイント |
---|---|---|
母親 | 七五三では訪問着、色無地(1つ紋または無紋)、付け下げが適している。黒留袖、色留袖、小紋、紬は不向き。 | お子さまが女の子の場合、控えめな色柄でお子さまを引き立てる。男の子の場合、華やかな着物が適している。 |
父親 | 和装を選ぶ場合、家族の装いに合わせる。羽織袴が一般的で、お召しや袖の着物に羽織も良い。黒紋付の羽織・袴やウールの着物は避ける。 | 羽織袴を選び、白足袋が無難。お子さまやママの和装に合わせた調和のあるスタイルを心がける。 |
祖父母 | 祖母は訪問着、色無地、付け下げを選び、落ち着いた色合いや柄ものがマナー。祖父は紋なしの羽織袴が基本。 | お子さんが洋装の場合、洋装でそろえるのが無難。家族全員の服装に合わせて和装を選ぶ。 |
また、祖父母も和装を選ぶ場合は、落ち着いた色合いや柄物を心がけましょう。和装は伝統的な美しさを表現しつつ、家族全体の調和を大切にすることが肝要です。
洋服
親御さんが洋服を選ぶ場合も、七五三の服装にはマナーがあります。
通常、母親はセミフォーマルな装いを心がけ、露出を控えめにしましょう。父親は落ち着いたスーツを基本とし、ネクタイでアクセントをつけます。
また、親御さんが洋服を選ぶときに参考になるスタイルの例と、押さえたいポイントは下表のとおりです。
役割 | スタイルの例 | ポイント |
---|---|---|
母親 | セットアップのスーツや上品なワンピース | ノースリーブやミニスカートなど肌の露出は避ける。アクセサリーや靴、バッグはセミフォーマルで控えめな色柄を選ぶこと。ストッキングは必須。 |
父親 | 落ち着いた色味のビジネススーツ。ジャケットとパンツのカジュアルな組み合わせも可 | シャツやネクタイでおしゃれ感を出す。お子さまの衣装の色に合わせたネクタイを選び、家族の装いとのバランスを考慮する。 |
祖父母 | 落ち着いた色のエレガントなドレスやスーツなど | シンプルで派手過ぎないアクセサリーを選び、全体のバランスに合わせた装いを心がける。 |
祖父母も同様に、エレガントさを保ちつつ控えめな装いを選びます。洋服でも、家族全体の調和を意識し、お子さんの晴れの日にふさわしい装いを心がけることが大切です。
七五三で親御さんの服装を選ぶ5つのポイント
七五三で親御さんが自らの服装を選ぶ際、押さえたいポイントは以下の5つです。
- 家族で統一感を意識する
- アクセサリーはワンポイントにする
- 歩きやすい靴を選ぶ
- 着回しができるかを考える
- セミフォーマルを意識する
家族で統一感を意識する
七五三への参拝に限らず、記念写真も家族の絆を形に残す絶好の機会です。親の服装を選ぶ際は、家族全体の統一感を意識しましょう。
例えば、和装を選ぶ場合は着物の柄や帯の色を、洋装なら衣服の色調やデザインを合わせることで、美しい調和が生まれます。また、祖父母も含めた家族全員で服装の相談をすることで、世代を超えた思い出作りにもつながります。
色合いをそろえると気持ちも高まりますし、写真の仕上がりも格段に向上し、後々振り返ったときの満足度も高まるでしょう。
アクセサリーはワンポイントにする
七五三の親御さんの服装において、アクセサリーは控えめに、かつ上品に選ぶことが大切です。例えば、シンプルなパールのネックレスやイヤリング、さりげない指輪など、ワンポイントで品格を添えるアイテムを選びましょう。
派手な宝石や大きなステートメントジュエリーは避け、子どもの晴れ姿を引き立てる脇役に徹することが望ましいです。また、和装の場合は、かんざしや帯留めなど、伝統的なアクセサリーを選ぶのも良い選択肢となります。
歩きやすい靴を選ぶ
七五三の参拝では、親御さんがお子さんを連れて神社の境内を歩く機会が多くあります。そのため、歩きやすい靴選びは無理をせず、そして心から楽しむためにも大切なことです。
基本としては、ヒールの高すぎないパンプスや、クッション性のあるフォーマルシューズなどが適しています。また、神社やお寺の砂利道や石畳を歩くことも考慮し、安定感のある靴底を選びましょう。
ただし、スニーカーなどカジュアルすぎる靴は避け、フォーマル感を保つことが大切です。靴の色も服装に合わせて、黒や濃紺、ベージュなど落ち着いた色調を選ぶことが肝要です。
着回しができるかを考える
七五三で親御さんの服装を選ぶ際は、将来の着回しも視野に入れましょう。例えば、ベーシックなデザインのワンピースやスーツは、他のフォーマルな場面でも活用できます。
お子さんが着物を嫌がる場合は洋装で統一し、親もそれに合わせたスタイルを選ぶと良いでしょう。例としては、ネイビーやグレーのスーツ、シンプルなAラインワンピースなどが選択肢となります。いずれも、結婚式や入学式など、他の晴れの舞台でも重宝するアイテムです。
セミフォーマルを意識する
最後に、七五三の親の服装で迷った場合は、セミフォーマルを基準に考えると良いでしょう。この際、女性ならジャケット付きのワンピースやスカートスーツ、男性なら濃紺や灰色のスーツにネクタイを合わせるなどが適切です。
また、季節に応じて、春秋なら薄手のジャケット、夏はノースリーブのワンピースに羽織を、冬は暖かみのあるウールのセットアップなども選択肢に入れられます。色味も、パステルカラーや落ち着いた色調を選ぶことで、お子さんの晴れ姿を引き立てつつ、親御さんの品格も保てるでしょう。
七五三におすすめしたい親の服装/コーディネートの例
七五三では、華やかな晴れ姿のお子様と一緒に、親御さんも特別な一日を過ごしたいものです。フォーマルすぎず、カジュアルすぎず、お子さんの晴れ姿を引き立てる服装に悩む方に向けて、銀座マギーがおすすめする親御さんにおすすめのコーディネート例を紹介します。
- ショートジャケット× フレアスカートコーデ
- フレアワンピースコーデ
- ツイードニットジャケット × ワイドパンツコーデ
ショートジャケット× フレアスカートコーデ
上品なネイビーのセットアップは、様々なシーンで活躍する1着です。全体的にスッキリとしたシルエットで、ネックレスやバッグなども選びません。
また、ショート丈のジャケットに、フレアスカートの組み合わせはスタイルアップ効果もあります。フレアスカートは足さばきも良く、立ち座りにストレスを感じないところもポイントです。
商品ページ
PLATINEバックサテンジョーゼットノーカラーショートジャケット
フレアワンピースコーデ
上品なフレアワンピースです。衿元から前中心に配したサテンの切り替えがポイントです。
高めの位置で切り替えたウエストラインはややカーブをつけ、バストに向けたタックがあり、スタイルアップ効果のある1枚で華やかなデザインで、袖口にもタックを入れ飾りボタンを付けました。
商品ページ
ツイードニットジャケット × ワイドパンツコーデ
小さなお子様の場合、動きやすいパンツスタイルも素敵です。ジャケットはツイードで上品さを演出しつつ、ニット素材なので、伸縮性があり動きやすいです。
また、エレガントな印象を与えるワイドパンツはウエストもゴム仕様なので、立ち座りもしやすく、ストレスフリーな履き心地です。
商品ページ
七五三で親御さんが服装選ぶ際の4つの注意点
七五三で親御さんの服装を選ぶ際には、失敗しないために以下に挙げた4つの注意点を押さえておきましょう。
- 服装の格は子どもを上にする
- 暗い色は避ける
- カジュアルすぎる服装を避ける
- 肌の露出は控えめにする
服装の格はお子さんを上にする
七五三での主役はあくまでもお子さんであり、親御さんの服装はそれを引き立てる役割を果たします。和装と洋装を比較すると、一般的に和装の方が格が上とされます。
このことから、お子さんが洋服の場合は親御さんも洋服を選ぶことが望ましいでしょう。もし、お子さんが和装であれば、和装と洋服のどちらでも構いません。洋服であれば調整がしやすく、場の雰囲気に合わせやすいという利点もあります。
また、父親の服装選びに迷ったときは、和服・洋服を問わずにフォーマルスーツも適切な選択肢です。スーツは和装に比べて格が下がるため、お子様と母親の和装を引き立てることにもつながります。
暗い色は避ける
七五三は、お子さんの健やかな成長を祝う喜ばしい行事です。そのため、親御さんの服装では暗い色を避けて、明るく華やかな印象を与えることが大切です。
単に明るい色を選ぶだけでも、以下に挙げたような効果を得られます。
- お子さんの晴れ姿を引き立てる
- 写真映えがよくなる
- 厳かな雰囲気との調和を図れる
ただし、派手すぎる色は避け、落ち着いた明るい色を選ぶことがポイントです。例えば、パステルカラーやベージュ系の色味は、上品さと明るさを両立できる選択肢となるでしょう。
カジュアルすぎる服装を避ける
七五三は通常、お寺や神社で行われます。どちらも参拝する際には適切な服装で臨むことが礼儀とされ、カジュアルすぎる服装はこの場所の厳粛さを損なうことから、雰囲気に見合ったフォーマルなものを選ぶことが大切です。
ただし、過度に堅苦しい服装である必要はありません。例えば、父親ならスーツやジャケットスタイル、母親ならワンピースやスカートスーツなど、品のある服装を心がけましょう。
肌の露出は控えめにする
七五三で親御さんが着る服装では、肌の露出を控えめにしておきます。特に、肩や胸元、太ももなどの露出は避けておきたい部分です。
家族や親戚だけでなく、他の参拝者も多く訪れることも踏まえて、全体の雰囲気を損ねない上品さを意識してみてください。
例えば、袖のある上着や、膝丈のスカートやドレスなど、適度に肌を隠しつつも、華やかさを演出できる服装であればお子さんの晴れ姿を引き立てつつ、品位も保つことができます。
七五三で親御さんの服装以外に準備したいモノ

七五三では、親御さんの服装以外にもスムーズに、心ゆくまで楽しむためにも以下にあげた2つの準備もしておきましょう。
- 万全にそなえた持ち物
- 予約と手配
万全にそなえた持ち物
つい親御さんやお子さんの服装に気を取られやすいですが、その場で無理なく快適に過ごすためにも以下の持ち物も用意しておくと安心です。
- 絆創膏
- ヘアピン・ワックス
- タオル
- カイロ
- ブランケット
- おやつ・おもちゃ
突然の怪我だけに限らず、肌寒さにも対応できることから家族全員が過ごしやすくなります。特に長時間の外出では、お子様の機嫌を保つためにおやつやおもちゃが重宝します。
予約と手配
親御さんの服装選びと並行して、ご祈祷や記念写真の予約も忘れずに行いましょう。人気の神社や写真館は早めに埋まってしまうため、できるだけ早い段階での予約が失敗しないポイントです。
特に休日や晴れの日は混雑が予想されることから、余裕を持った時間設定が大切です。また、親御さんの服装に合わせて、お子さんの着付けや髪型のセットなども事前に手配しておくと安心です。万全の準備で、思い出に残る七五三を迎えましょう。
七五三の服装に関するFAQ
最後に、七五三の服装に関する以下のよくある質問へ回答します。
- 七五三の服装でNG/タブーなのは?
- 七五三で親の服装は私服やカジュアルでもいい?
- 七五三で父親の服装は何がいい?
- 七五三の服装で祖父母はどうすればいいですか?
- 子どもの七五三で和服を選ぶ際の決まりごとは?
- 子どもの七五三で洋風を選ぶ際のポイントは?
七五三の服装でNG/タブーなのは?
七五三の服装でNG/タブーとされているのは、服装の格がお子さんを上回ることです。通常、和服は洋服よりも格が高いことから、お子さんが洋服ならご家族も洋服を選びます。
また、暗い色調は避け、明るく祝福の雰囲気を演出しましょう。カジュアルすぎる服装も避けて、セミフォーマルを意識すると選びやすくなります。
七五三で親の服装は私服やカジュアルでもいい?
七五三における親御さんの服装は、基本的にセミフォーマルが望ましいです。私服やカジュアルな服装は、行事の格式にそぐわないこともしばしばあります。
例えば、女性の場合はワンピースやスーツ、男性の場合はジャケットにスラックスなどが適しています。セミフォーマルな装いは、お子さんの晴れの日を祝福する親御さんの気持ちを表現するのにふさわしい選択といえるでしょう。
七五三で父親の服装は何がいい?
七五三における父親の服装は、セミフォーマルを意識することが大切です。もっとも無難で適切な選択肢は、スーツのセットアップや、ダークスーツに白いワイシャツ、控えめなネクタイという組み合わせが一般的です。
色味は、ネイビーやグレーなど落ち着いた色調が好ましいでしょう。ただし、真夏の場合は暑さを考慮し、ジャケットとスラックスの組み合わせも考慮できます。また、家族で色調を合わせるなど、統一感を出すのも良いでしょう。
七五三の服装で祖父母はどうすればいいですか?
七五三における祖父母の服装は、基本的にカジュアルな服装でも構いません。ただし、記念撮影やご祈祷を受ける場合は、より丁寧な服装を心がけましょう。
例えば、祖父の場合はジャケットにスラックス、祖母の場合はワンピースやスーツなどが適しています。和装を選ぶ場合は、訪問着や紋付袴なども良いでしょう。色味は落ち着いたものを選び、お孫さんの晴れ姿を引き立てることが大切です。
子どもの七五三で和服を選ぶ際の決まりごとは?
七五三で和服を選ぶ際の一般的な決まりごとは、以下のとおりです。ただし、これはあくまで一例であり、地域や家庭の事情によって異なる場合があります。
年齢 | 女の子の着物スタイル | 男の子の着物スタイル |
---|---|---|
3歳 | 着物(1つ身または3つ身)+被布 | 着物(1つ身または3つ身)+被布 |
5歳 | 着物(3つ身)+被布 | 着物(3つ身)+羽織+袴 |
7歳 | 着物(4つ身)+帯 | 着物(4つ身)+羽織+袴 |
なお、兄弟がいる場合は、主役以上に目立たないことがマナーとされています。少し控えめの服装を選びつつ、家族での統一感を意識してみてください。
子どもの七五三で洋風を選ぶ際のポイントは?
七五三で洋風の服装を選ぶ際のポイントは、以下のとおりです。あくまで一般的な例ではあることから、その場にあったセットアップを探してみてください。
性別 | スタイル | ポイント |
---|---|---|
女の子 | 華やかなワンピースやドレス | 移動や食事会には短めワンピース、記念撮影にはロングドレス。お子さまの好みを反映し、普段着としても使い回し可能なデザインを選ぶ。 |
男の子 | スーツやジャケット・パンツ | 黒、紺、ネイビーなどのフォーマルカラーを選び、パパとのテイストを合わせる。動きやすさとお手入れのしやすさも重要。 |
また、兄弟がいる場合は、カジュアル過ぎるアイテムは避けておくと、洋服でも主役となるお子さんを引き立てやすくなります。
まとめ:七五三で親御さんの服装はお子さんに合わせる
七五三は、お子さんの成長を祝う大切な伝統行事です。親御さんの服装選びでは、和装・洋服のどちらを選んでも、家族全体の統一感を意識し、お子さんの晴れ姿を引き立てることが大切です。
服装選びの際は、セミフォーマルを基準に、明るく華やかな印象を心がけましょう。同時に過度な肌の露出は避け、今後を考えるなら将来の着回しも考慮に入れます。
銀座マギーでは、七五三にぴったりの親御さんの服装を豊富に取りそろえています。お子さんの晴れの日をより一層輝かせるためにも、ぜひお気に入りの一着を見つけてください。
銀座マギーはこちら:トップページ – 銀座マギー公式通販サイト